自己PRをAIで作るとき、「自己PRを書いて」と丸投げすると、抽象的で誰にでも当てはまる文が出てきて失敗します。うまくいくのは、強みの棚卸し→エピソード深掘り→構成→添削の工程に分けて、工程ごとに頼むやり方です。前置きは短くして、まず工程別プロンプトをそのまま示します。【】の箇所を自分の情報に置き換えるだけで使え、強み・エピソード・数字は必ず自分で入れます。
この記事でわかること:
- 自己PRをAIで作る工程別プロンプト(棚卸し・深掘り・構成・添削)
- 各プロンプトの置き換え箇所と、出力を受けて人間がやること
- AIの出力をそのまま出すと崩れる箇所の直し方と、バレる仕組み
自己PRをAIで作る工程別プロンプト|棚卸し・深掘り・構成・添削
まず全体の地図です。上から順に使うと、強みの候補出しから、面接に耐える自己PRまで一本でつながります。
| 工程 | 使うプロンプト |
|---|---|
| 1 棚卸し(強みの候補を出す) | ①強みの洗い出し |
| 2 深掘り(強みを事実で裏づける) | ②裏づけの深掘り/③面接官の弱点テスト |
| 3 構成(並べる) | ④結論→根拠→再現性への構成 |
| 4 添削(仕上げる) | ⑤観点別チェック/⑥字数調整 |
使う前の注意は3つです。第一に、強み・エピソード・数字はAIに作らせない。事実は自分で入力します。第二に、個人情報を入れない。氏名・企業の非公開情報は不要です。第三に、工程ごとに会話を分ける。混ぜると深掘りが濁ります。この記事は自己PR特化の工程集です。ガクチカ特化の工程はガクチカのAI使い方に、就活全体の相談プロンプトはChatGPT就活相談プロンプト10本に分けています。
なぜ工程で分けるのか:丸投げが崩れる理由
「自己PRを書いて」と一発で頼むと、それらしい文は出ます。しかし、その文には二つの弱点があります。
一つは、強みの根拠が薄いことです。AIはあなたの経験を知らないので、「私の強みは主体性です。学生時代、さまざまな場面で自ら行動しました」といった、具体のない一般論を書きます。採用担当者はこの手の文を大量に読んでいて、すぐに見抜きます。
もう一つは、深掘りで崩れることです。AIが作った自己PRを提出すると、面接で「その強みが一番発揮された場面は?」と聞かれます。中身が自分の経験でないと、ここで答えられません。自己PRは書類だけで終わらず、必ず面接につながるため、自分の言葉で語れないと逆効果になります。
工程で分けるのは、この二つを防ぐためです。棚卸しで強みの候補を出し、深掘りで事実の裏づけを固め、構成で並べ、添削で磨く。各工程で中身は自分が入れ、AIは整理と点検を担う。この分業なら、効率化しても自分の自己PRとして面接で語れます。志望動機で同じ丸投げをしたときの崩れ方は志望動機のAI自動作成をそのまま出すとどうなる?にまとめています。
工程1:強みを棚卸しするプロンプト
自己PRの出発点は、文章力ではなく「どの強みで勝負するか」の決定です。最初のプロンプトで、経験から強みの候補を洗い出します。
① 強みの洗い出し
あなたは就活生の自己分析を手伝うキャリアアドバイザーです。
私の経験から、自己PRに使える「強み(再現性のある特徴)」の候補を5つ挙げてください。
制約:
- 各候補に、それを示す私の経験を1つ紐づける
- 私が話していない事実は推測で足さない。強みは私の言葉から抽出する
- 一般論の強み(コミュニケーション力など)でも、私の経験に根拠がある場合だけ挙げる
私の経験:【アルバイト/サークル/ゼミ/前職などの経験を3〜4個、各2文で】
置き換えは経験の概要だけです。このプロンプトの狙いは、自分では当たり前すぎて気づかない強みを、第三者の視点で拾い上げることにあります。実行すると「継続力(根拠:同じアルバイトを3年続け、後輩の指導役を担った)」のように、強みと根拠がセットで返ります。出てきた候補から、応募先で活きるものを1〜2個選びます。選ぶのは自分で、AIは候補出しまでです。数字が紐づく強みほど後の工程で楽になります。
工程2:エピソードを深掘りするプロンプト
強みを1つ選んだら、それを裏づけるエピソードを掘ります。自己PRの説得力は、ここで決まります。
② 裏づけの深掘り
あなたは学生の経験を取材するインタビュアーです。
目的: 私の強み「【選んだ強み】」を裏づける具体的な事実を掘り出す。
制約:
- 質問は1回に1つ。私が話していない事実を推測で補わない
- 状況・私が取った行動・数字(頻度・人数・期間・変化)・結果を必ず聞く
- 6問終えたら、集まった事実を箇条書きで整理する
私の経験:【強みを発揮した経験を2〜3文で】
このプロンプトは、書く前に「思い出す」を済ませます。実行すると「その業務は週に何回?」「自分から動いた場面を1つ、誰に何をした?」といった地味な質問が続きますが、この事実が自己PRの燃料です。出力はメモに保存し、次の工程に貼ります。
③ 面接官の弱点テスト
あなたは学生の自己PRを深掘りするのが得意な、厳しめの面接官です。
目的: 私の強みの根拠の「答えられない箇所」を見つける。
制約:
- 質問のみ。模範回答や褒め言葉は出さない
- 「その強みが最も発揮された場面」「うまくいかなかった経験」「他の場面でも発揮したか」を必ず含める
出力: 深掘り質問を6つ、答えにくい順に。
私の材料:【②で整理した事実を貼る】
出力された質問に声に出して答え、すらすら答えられない質問が2つ以上あれば、書くのはまだ早いです。答えられない質問への答えを考え、メモに足します。再現性(他の場面でも発揮したか)を問う質問に答えられると、自己PRが一段強くなります。深掘り対策の考え方はガクチカのAI使い方とも共通です。
工程3:構成を組むプロンプト
材料が揃ったら、並べ替えです。ここもAIに「書かせる」のではなく「並べさせる」のがコツです。
④ 結論→根拠→再現性への構成
あなたはES指導が得意な編集者です。
目的: 私の材料を、自己PRの型(結論=強み→根拠となる経験→行動→結果→再現性)に構成する。
制約:
- 私が渡した事実だけを使う。事実の追加・誇張・脚色を一切しない
- 文章は書かない。構成案として、各パートに入れる事実を箇条書きで割り当てる
- 「この強みは応募先でも発揮できる」と示す再現性のパートを必ず入れる
私の材料:【②で整理した事実+③で足した答えを貼る】
「文章は書かない」が核です。設計図だけをもらい、文章化は自分の言葉で行います。設計図どおりに自分で書くと、語彙が自分のものになり、面接で言い淀みません。書く時間は15〜20分で十分です。うまく書けない箇所は材料不足のサインなので工程2に戻ります。自己PRの型は結論(強み)を最初に置くのが基本で、再現性のパートが「入社後も活きる」印象を作ります。