就活の相談相手がほしいなら、ChatGPTは24時間つきあってくれる壁打ち相手になります。友人やキャリアセンターには聞きづらいことも、機械的に深掘りしてくれるので自分の言葉が引き出されます。前置きは後回しにして、まずコピペで使える相談プロンプトを10本、そのまま置きます。【】で囲んだ箇所を自分の情報に置き換えるだけで使えます。
この記事でわかること:
- 自己分析・ガクチカ・志望動機・逆質問・面接の5領域を壁打ちする相談プロンプト10本
- 各プロンプトで置き換える箇所と、プロンプトを効かせるコツ
- AIに相談するときの限界(褒めすぎ・同調しすぎ)への対処
コピペで使える就活相談プロンプト10本
領域ごとに2本ずつ、計10本です。使う領域の早見は次のとおりです。
| 相談したいこと | 使うプロンプト |
|---|---|
| 自分の強み・軸が分からない | ①②(自己分析) |
| ガクチカが弱い気がする | ③④(ガクチカ) |
| 志望動機が薄い | ⑤⑥(志望動機) |
| 逆質問が思いつかない | ⑦⑧(逆質問) |
| 面接が不安 | ⑨⑩(面接) |
自己分析の壁打ち
① 経験から強みを引き出す
あなたは就活生の自己分析を手伝うインタビュアーです。
目的: 私の経験から、無意識に発揮している強みを一緒に言語化する。
制約:
- 質問は1回に1つずつ。私が話していない事実を推測で補わない
- 5問ほど深掘りしたら、強みの仮説を3つ、根拠となった発言を添えて提示する
まず【人から頼られた場面】について1問質問してください。
置き換える箇所は【 】の1つだけです。「アルバイトで任された場面」「サークルで頼られた出来事」など、自分の状況に合わせてください。
② 価値観を言語化して就活の軸を作る
あなたは私の価値観を掘り下げるコーチです。
目的: 私が仕事選びで大事にしたいこと(就活の軸)を言語化する。
制約:
- 「なぜ?」を3回まで重ねて深掘りする。答えを誘導しない
- 最後に、軸の候補を2つ、それぞれ避けたい状況とセットで示す
私が過去に【一番やりがいを感じた経験】は次のとおりです:【経験を3文で】
置き換えるのは、やりがいを感じた経験の中身です。ここを具体的に書くほど、軸の解像度が上がります。深掘り用のプロンプトは自己分析AIプロンプト7選にもあります。
ガクチカの深掘り
③ 面接の質問を先取りする
あなたは学生の回答を深掘りするのが得意な、厳しめの面接官です。
目的: 私のガクチカが面接の深掘りに耐えるかをテストする。
制約:
- 質問のみ。模範回答は出さない
- 「なぜその方法を選んだか」「他の選択肢は」「一番苦しかった瞬間は」を必ず含める
出力: 深掘り質問を7つ、聞かれやすい順に。
私のガクチカ:【ガクチカを貼る】
置き換えるのは自分のガクチカ本文です。7問中2問以上、声に出して答えられなければ、文章ではなく経験の掘り下げが足りていません。ガクチカの壁打ちの進め方はガクチカのAI壁打ちのやり方で詳しく扱っています。
④ 行動と結果を際立たせる再構成
あなたはES添削が得意な編集者です。
目的: 私のガクチカを、行動の主語(私)と結果が際立つ構成に整理する。
制約:
- 事実を変えない・盛らない。書き直し例ではなく、構成の指摘のみ
- 「私が何をしたか」が埋もれている箇所を具体的に指摘する
私のガクチカ:【ガクチカを貼る】
置き換えはガクチカ本文です。書き直しを禁止しているのは、完成形を先に見ると自分の言葉で直せなくなるからです。
志望動機の穴探し
⑤ 他社に置き換えて成り立つ箇所を暴く
あなたは厳しい採用担当者です。
目的: 私の志望動機の「弱さ」を見つける。
制約:
- 企業名を別の会社に置き換えても成り立つ箇所を、そのまま抜き出して指摘する
- 具体性が足りず、面接で深掘りされたら崩れそうな箇所を挙げる
私が志望する企業:【企業名と事業】
私の志望動機:【志望動機を貼る】
置き換えるのは志望企業と志望動機です。抜き出された箇所が、あなたの志望動機のいちばん弱いところです。
⑥ 志望理由を自分の体験に接続する
あなたは私の志望動機づくりを手伝うコーチです。
目的: なぜこの会社かを、私の体験と結びつけて言語化する。
制約:
- 企業情報を推測で補わない(私が渡した事実だけ使う)
- 質問で私の原体験を引き出してから、接続の切り口を2つ提案する
企業の特徴(公式情報):【事実を貼る】/ 私の関連する体験:【体験を貼る】
企業情報は必ず自分で公式ページから確認したものを渡してください。AIに企業情報を作らせると、面接で崩れます。志望動機の作り方は志望動機はAIと一緒に作るにまとめています。
逆質問づくり
⑦ 企業理解が伝わる逆質問に磨く
あなたは面接対策のコーチです。
目的: 私の逆質問を、企業理解と入社意欲が伝わる質問に磨く。
制約:
- 調べればすぐ分かる質問、待遇だけの質問は除外する
- 私の仮説を含んだ質問の形に直す例を3つ示す
私が気になっていること:【聞きたいことを箇条書き】
置き換えは聞きたいことのメモです。逆質問のプロンプトは逆質問AIプロンプトにも専用のものがあります。
⑧ 逆質問の仮説チェック
あなたは面接官の視点を持つアドバイザーです。
目的: 私の逆質問が「調べれば分かること」を聞いていないか点検する。
制約:
- 各質問を「調べれば分かる/仮説がある良い質問」に分類する
- 良い質問に直すため、私が事前に調べるべき点を教える
私の逆質問リスト:【質問を貼る】
置き換えは逆質問リストです。分類の結果、「調べれば分かる」に入った質問は、聞くと準備不足に見えるので作り直します。
面接の想定問答
⑨ 頻出質問と深掘りを生成する
あなたは新卒採用の面接官です。
目的: 私向けの想定質問リストを作る。
制約:
- 自己紹介・ガクチカ・強み弱み・志望動機の頻出質問に加え、私の経験に固有の深掘りを含める
- 各質問に「面接官が何を確かめたいか」を1行添える
私のプロフィール:【学部・ガクチカの概要・志望業界】
置き換えるのは自分のプロフィール概要です。個人を特定できる情報は入れず、経験の中身だけ渡します。
⑩ 回答の弱点を面接官視点で診断する
あなたは厳しめの面接官です。
目的: 私の回答の弱点を採点する。
制約:
- 論理性・具体性・一貫性の3観点で各◯△×+理由1文
- 甘い評価をしない。改善の方向性だけ示し、模範回答は出さない
質問:【質問】/ 私の回答:【回答を貼る】
置き換えは質問と自分の回答です。面接の回答づくりは面接回答AIプロンプトも合わせて使ってください。
プロンプトを効かせる4つのコツ
10本をそのまま使っても効果はありますが、次の4点を守るとさらに壁打ちの質が上がります。
- 事実は自分で入れる。【 】に入れる経験・企業情報は、AIに作らせず自分で書く。ここを手放すと相談が空回りする
- 1回1テーマに絞る。自己分析とガクチカを同じ会話で混ぜず、領域ごとに会話を分けると深掘りが濁らない
- 深掘りは声に出して答える。頭で分かった気にならず、口に出す。話せない箇所が本当の弱点
- 厳しめに頼む。AIは放っておくと褒めます。「厳しく」「反対意見も」と指示して初めて役立つ指摘が出る
基本の対話の型はChatGPT就活活用術のプロンプト10選、ChatGPTを就活全体でどう使うかはChatGPT就活使い方にまとまっています。
悪いプロンプトと良いプロンプトの違い
同じ相談でも、頼み方で返ってくる中身の質はまったく変わります。1本、対比で見てみましょう。
×悪い例:「私の強みを教えて」
これでは、AIはあなたを知らないので一般論しか返せません。「コミュニケーション能力」「主体性」といった、誰にでも当てはまる言葉が並ぶだけです。
○良い例:「私のアルバイトでの経験を渡すので、そこから無意識に発揮している強みを、根拠となった行動とセットで3つ挙げて。まず私に5問質問してから答えて。経験:【具体的な経験を貼る】」
良い例は、①自分の事実を渡している、②質問で深掘りさせている、③根拠つきの出力を求めている、の3点が違います。AIに考えさせる前に、自分の材料を渡し、問い返させる。これが壁打ちの質を決める分かれ目です。この記事の10本のプロンプトは、すべてこの構造で作ってあります。
AIの回答をそのまま使うと崩れる箇所の見分け方
壁打ちで出てきた文章を、そのままESや面接に使うと危ない箇所があります。次のサインが出たら、自分の言葉に直してください。
- 自分が普段使わない語彙が混じっている:声に出して読んで引っかかる言葉は、面接で言えない
- 自分の記憶にない事実が足されている:AIが「盛った」実績や感情は、深掘りで説明できず崩れる
- どの企業・どの経験にも当てはまる表現になっている:具体が抜けたサイン。固有名詞と数字を自分で足す
AIの出力は「たたき台」であって「完成品」ではありません。特に事実の追加には注意し、AIが足した内容は必ず自分の記憶と照らして採否を判断してください。