面接前に「想定質問と深掘りへの備えを一人で作りたい」なら、ChatGPTを面接官役にするのが効きます。ただし「面接の練習をして」と丸投げすると浅い問答で終わります。うまくいくのは、頻出質問の生成→自分の回答への深掘り→逆質問づくり→フィードバック依頼の4種に分けて頼むやり方です。前置きは短くして、まずプロンプトをそのまま示します。【】の箇所を自分の情報に置き換えるだけで使え、回答の中身は自分で入れます。
この記事でわかること:
- ChatGPTで面接の想定問答をつくるプロンプト4種(質問生成・深掘り・逆質問・フィードバック)
- 各プロンプトの実行イメージと、出力を受けて人間がやること
- AIの模擬面接の限界と、本番で効かせるための補い方
ChatGPTで面接の想定問答をつくるプロンプト|質問生成・深掘り・逆質問・フィードバック
まず全体の地図です。上から順に使うと、質問の洗い出しから深掘り対策、逆質問まで一本でつながります。
| 使う場面 | プロンプト |
|---|---|
| 聞かれる質問を洗い出す | ①頻出質問の生成 |
| 深掘りに備える | ②自分の回答への深掘り |
| 逆質問を用意する | ③逆質問づくり |
| 回答を点検する | ④フィードバック依頼 |
使う前の注意は3つです。第一に、回答の中身(経験・数字)はAIに作らせない。事実は自分で入れます。第二に、個人情報を入れない。氏名・学籍番号・選考中の非公開情報は不要です。第三に、生成文はそのまま使わない。必ず自分の言葉に直します。この記事は想定問答づくりに特化しています。就活全体の壁打ち相談はChatGPT就活相談プロンプト10本に、話し方そのものの型はAI面接のコツは話し方の型に分けています。
なぜプロンプトを分けるのか:一発の模擬面接が甘くなる理由
「模擬面接をして」と一発で頼むと、AIは質問を出して、あなたの回答に軽く反応して終わりがちです。これでは本番の備えになりません。理由は二つあります。
一つは、深掘りが浅くなることです。一つの会話で質問も深掘りもフィードバックも混ぜると、AIはどれも中途半端に返します。本番の面接官は一つの回答に「なぜ?」「他には?」と重ねてきますが、丸投げの模擬面接ではそこまで掘りません。
もう一つは、準備の優先順位がつかないことです。質問を大量に出されても、どれに詰まるかが分からないと、対策の的が絞れません。プロンプトを分ければ、まず質問を洗い出し(①)、自分が詰まる深掘りを特定し(②)、そこだけ重点的に備えられます。
だから、場面ごとにプロンプトを分けます。AIには質問と点検を任せ、答えの中身は自分が作る。この分業なら、AIの模擬面接が「なんとなく練習した気になる」で終わらず、本番の深掘りに効く準備になります。一人で面接練習を回す全体像はAI面接練習のやり方にまとめています。
プロンプト1:頻出質問を生成する
最初に、聞かれる質問の全体像を洗い出します。準備の地図を作る工程です。
① 頻出質問の生成
あなたは新卒採用の面接官です。
私が受ける面接の想定質問を洗い出してください。
制約:
- 「どの企業でも聞かれる頻出質問」と「私の経歴に固有の深掘り質問」を分けて出す
- 各質問に「面接官が何を確かめたいか」を1行添える
- 合計12問。模範回答は出さない
私の情報:
- 志望業界/職種:【例:IT業界の営業職】
- 学生時代の経験・強み:【2〜3文で】
置き換えは志望業界・職種と経験です。このプロンプトの狙いは、準備の抜けをなくすことです。実行すると「頻出:学生時代に力を入れたことは?(確かめたいこと:主体性と再現性)」「固有:そのアルバイトで一番の失敗は?(確かめたいこと:困難への向き合い方)」のように、質問と意図がセットで返ります。模範回答を出させないのがポイントで、答えは自分で考えます。出力の12問を見て、詰まりそうな質問に印をつけ、次の工程に回します。
プロンプト2:自分の回答を深掘りする
質問が洗い出せたら、いちばん大事な深掘り対策です。自分の回答に、角度を変えた質問を重ねてもらいます。
② 自分の回答への深掘り
あなたは学生の回答を深掘りするのが得意な、厳しめの面接官です。
目的: 私の回答の「答えられない箇所」を見つける。
制約:
- 質問のみ。模範回答や褒め言葉は出さない
- 私の回答に対し、深掘り質問を1問ずつ返す。私が答えたら、さらに深掘りする
- 「なぜその行動を選んだか」「他の選択肢はなかったか」「もう一度なら何を変えるか」を必ず含める
- 3段まで深掘りしたら、私が詰まった箇所を指摘する
最初の質問:【プロンプト1で印をつけた質問を1つ貼る】
私の回答:【その質問への自分の回答を貼る】
このプロンプトは、本番の深掘りを先に体験させます。実行イメージは次のような対話です。
- AI「なぜ小テストという方法を選んだのですか」
- あなた「叱るより仕組みで解決したかったからです」
- AI「叱る以外にも方法はありましたよね。なぜ小テストだったのですか」
- あなた「…(詰まる)」
この「詰まる」箇所こそ、本番でも詰まる場所です。すらすら答えられない質問だけメモに答えを用意し、声に出して確認します。AIに面接官役を作り込む発展形は深掘りに強くなるAI面接官の作り方にもあります。深掘りは一つの経験につき3段答えられれば十分で、全部の質問を完璧にする必要はありません。
プロンプト3:逆質問をつくる
面接の後半で聞かれる逆質問も、事前に用意しておきます。ただし、AIの候補をそのまま使うと浅く見えるので、自分の仮説を込めます。
③ 逆質問づくり
私は志望企業について「【企業研究で得た自分の仮説・気づき】」を持っています。
この仮説を踏まえた逆質問の候補を5つ出してください。
制約:
- 調べれば分かることは避け、働く人にしか聞けない内容にする
- 自分の仮説が伝わる聞き方にする
- 候補として出す。私が自分の言葉に直します
志望職種:【職種】
置き換えは自分の仮説と職種です。逆質問は「企業理解の深さ」を示す場なので、一般的な質問(「御社の強みは?」など、調べれば分かること)は避けます。実行すると、自分の「この会社は専門領域に集中する戦略に見える」という仮説から、「新領域への投資も掲げられていますが、既存の専門領域とのバランスを現場ではどう取っていますか」といった、仮説の込もった候補が返ります。候補から選んで自分の言葉に直すのが必須で、そのまま読み上げると浅くなります。逆質問を専門に作り込むプロンプトは逆質問AIプロンプトにまとめています。