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OB・OG訪問の準備をAIで効率化|質問リスト生成プロンプト

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📑 目次
  1. 結論:AIには質問を「作らせる」のではなく「仕分けさせる」
  2. プロンプト① 疑問の棚卸しと仕分け:聞くべきことを選別する
  3. プロンプト② 仮説型質問への変換:「教えてください」を卒業する
  4. プロンプト③ 質問リストの構成:30分の時間割に落とす
  5. プロンプト④ 模擬訪問シミュレーション:深掘りの練習をする
  6. プロンプト⑤ 訪問後の振り返り:記憶が消える前に資産化する
  7. 2人目以降の訪問:同じ質問を繰り返さず「答えの差」を掘る
  8. ケーススタディ:質問100選で迷子になった今井さんの準備し直し
  9. やってはいけない3つの使い方

OB・OG訪問の成否は、当日の会話力ではなく前日までの仮説の質で決まります。ネットの「質問100選」からコピーした質問は、誰が聞いても同じ答えが返る質問です。せっかく取れた30分を面談前のあなたしか作れない質問で埋める。その準備をAIで効率化するのがこの記事のテーマです。

この記事でわかること:

  • 「調べればわかること」を排除し、その人にしか聞けない質問だけを残す仕分けの方法
  • 質問リスト生成・仮説変換・模擬訪問・振り返りのプロンプト5本(コピペ可)
  • 訪問を選考につなげる、訪問後1時間の整理術

結論:AIには質問を「作らせる」のではなく「仕分けさせる」

「OB訪問の質問を10個考えて」とAIに頼むと、それらしい質問が10個出てきます。しかしその質問はネットの質問100選と同じ、あなたの文脈がない一般問です。正しい使い方は逆で、あなたが調べたこと・気になっていることを渡し、AIに仕分けと変換をさせます。

段階 AIがやること あなたがやること
材料出し 企業を調べ、疑問を雑に書き出す
仕分け 「調べればわかる質問」を弾く 弾かれた質問を自分で調べ直す
変換 疑問を仮説型の質問に磨く 仮説に自分の考えを入れる
練習 社員役として模擬訪問に付き合う 声に出して質問し、深掘りを試す

前提となる企業調べは企業研究プロンプト集の手順で30分あれば足ります。OB・OG訪問そのものの流れやマナーはOB・OG訪問の基本ガイドを先に読んでおいてください。

プロンプト① 疑問の棚卸しと仕分け:聞くべきことを選別する

最初のプロンプトは質問の生成ではなく、あなたの疑問の選別です。

あなたはOB・OG訪問の準備を手伝うキャリアアドバイザーです。
目的: 私の疑問リストを「訪問で聞くべき質問」に絞り込むこと。

進め方:
1. 私の疑問を次の3つに仕分けする
   A: 調べればわかる(公式サイト・採用ページ・ニュースで判明する)
   B: その会社の社員にしか答えられない(実体験・社内の肌感覚)
   C: 質問として失礼・答えにくい(初対面での給与の詳細など)
2. Aには「どこを調べればよいか」を1行で添える
3. Cには「聞き方を変えれば聞ける形」があれば代案を出す
4. Bだけを質問リストの候補として残す

私の疑問: 【残業は多いのか/若手はどんな仕事を任されるのか/
事業の今後/転勤の頻度/選考で見られるポイント…】

実行例のイメージ:「『事業の今後』はAです。中期経営計画に方針が載っているので先に確認を。『若手の仕事』はBですが、『入社1〜2年目で、想像と違ったギャップは何でしたか』と実体験を聞く形にするとより具体的な答えが返ります」。この仕分けを通すと、質問リストの半分が「調べ不足」だったと気づくのが普通です。Aに仕分けられた項目を調べてから、次のプロンプトに進んでください。

プロンプト② 仮説型質問への変換:「教えてください」を卒業する

同じテーマでも、「御社の社風を教えてください」と「調べて◯◯という印象を持ったが、現場の実感と合っているか」では、返ってくる答えの濃さが違います。後者が仮説型質問です。

私の疑問と、調べてわかったことを渡します。
目的: 疑問を「仮説型の質問」に変換すること。

仮説型質問の条件:
- 「私は◯◯だと考えた/という印象を持った」という仮説が入っている
- 仮説の根拠(調べた事実)が1つ添えられている
- 相手がYes/Noではなく体験で答えられる形になっている

制約: 私が調べていない情報を根拠としてでっち上げないこと。
根拠が足りない場合は「ここを調べてから聞くべき」と指摘すること。

疑問: 【若手の裁量はどのくらいあるか】
調べたこと: 【採用サイトに「1年目から顧客担当」とあった/
平均年齢が33歳と若い】

制約の「でっち上げないこと」は必須です。AIは仮説をもっともらしく見せるために、あなたが調べていない事実を勝手に根拠として挿入することがあります。訪問当日に「それはどこの情報ですか?」と聞き返されて答えられない仮説は、逆効果にしかなりません。仮説の立て方の考え方は逆質問を磨く方法と共通で、ここで作った質問は後日の面接の逆質問にもそのまま転用できます。

プロンプト③ 質問リストの構成:30分の時間割に落とす

質問が10個できたら、聞く順番と時間配分を設計します。

以下の質問リストで、30分のOB・OG訪問の構成案を作ってください。

条件:
- 冒頭2分の自己紹介と、最後3分のお礼・今後の相談を除いた25分で設計
- 「答えやすい質問→踏み込んだ質問」の順に並べる
- 本命の質問(私が特に聞きたいもの)に◎をつけたので、
  時間が押しても本命が聞けるよう前半に配置する
- 各質問に想定所要時間をつけ、時間が余った場合の予備質問を2つ残す

質問リスト: 【◎若手の裁量の実感/◎入社後のギャップ/1日の流れ/…】

構成づくりを AI に任せる利点は、時間の現実が見えることです。25分で聞けるのはせいぜい5〜7問。全部聞こうとして全部が浅くなるより、本命2問に深掘りの余白を残す方が満足度は高くなります。出力された構成は印刷やメモアプリで持参し、当日は構成に縛られず相手の話が面白い方向へ脱線することを許すのが正しい使い方です。

プロンプト④ 模擬訪問シミュレーション:深掘りの練習をする

OB・OG訪問で差がつくのは、答えをもらった後の「もう一歩」です。これは練習できます。

あなたは【メーカーの営業職・入社5年目】の社員です。
私と模擬OB訪問をしてください。

ルール:
- 私が質問し、あなたは現実的な粒度で回答する(理想論だけにしない)
- あなたの回答には、あえて「深掘りできる余地」を残すこと
- 私が深掘りせずに次の質問へ進んだら、その場では指摘せず続ける
- 15分相当(質問5問)が終わったら、「深掘りすべきだったのに
  流した箇所」と「良い深掘りができた箇所」をフィードバックする

私の最初の質問: 【…】

このプロンプトの狙いは、質問力ではなく傾聴と反応の練習です。実行してみると、「配属は運もありますね」のような含みのある回答を、多くの人がそのまま流してしまうことに気づきます。「運とおっしゃいましたが、希望を通しやすくする動き方はありますか」と一歩踏み込めるか。フィードバックで流した箇所を確認し、2回目を回すと明確に変わります。

プロンプト⑤ 訪問後の振り返り:記憶が消える前に資産化する

訪問の価値の半分は、終わった後の1時間で決まります。記憶が新しいうちにメモを整理し、選考で使える形にしておきます。

OB・OG訪問のメモを渡します。
目的: この面談で得た情報を、選考で使える形に整理すること。

出力:
1. 事実(相手が話した内容)と私の解釈を分けて整理する
2. 志望動機・面接の逆質問に使えそうな材料に印をつける
3. 「確認できなかったこと・新たに生まれた疑問」をリスト化する
4. お礼メッセージに入れるべき具体的な話題を1つ提案する
   (メッセージ本文は書かないこと)

メモ: 【匿名化した面談メモを貼る】

「本文は書かないこと」の制約には理由があります。お礼メッセージまでAIに書かせると、面談で世話になった相手への文面が定型文になり、それは相手に伝わります。AIには話題の選定まで手伝わせ、文章は自分で書く。メールの形式面が不安なら就活メールの整え方を参照してください。また、メモを渡すときは相手の氏名や社内の非公開情報を含めない配慮を忘れずに。

2人目以降の訪問:同じ質問を繰り返さず「答えの差」を掘る

同じ会社で2人目、3人目に会えるときは、準備の設計を変えます。1人目と同じ質問リストを使い回すのは時間の無駄で、2人目以降の価値は「答えの差分」にあるからです。

同じ会社の社員2人へのOB・OG訪問メモを渡します(匿名化済み)。
目的: 2人の回答を比較して、次の行動を決めること。

出力:
1. 2人の回答が一致した点(会社として確度が高い情報)
2. 2人の回答が食い違った点と、考えられる理由の仮説
   (部署差・年次差・個人の価値観など)
3. 食い違いのうち、3人目に会えたら確認すべきものを2つ
4. 一致した情報のうち、志望動機に組み込める材料を挙げる

1人目(営業・5年目)のメモ: 【…】
2人目(企画・2年目)のメモ: 【…】

たとえば「若手の裁量」について、5年目が「かなり任される」、2年目が「最初の1年は型を守る期間」と答えたら、それは矛盾ではなく時間軸の情報です。1人の話を会社全体の姿と思い込むのが、OB・OG訪問で最も多い誤読で、AIに比較させると「どちらが本当か」ではなく「どちらも本当だとしたら何がわかるか」という視点に立てます。一致した情報は志望動機の根拠として安心して使え、食い違いは次の訪問や面接の逆質問の種になります。訪問回数が増えるほど、この比較整理の価値は複利で効いてきます。

ケーススタディ:質問100選で迷子になった今井さんの準備し直し

商学部3年の今井さんは、初めてのOB訪問を前に質問100選から20問をコピーして臨む予定でした。しかし不安になりプロンプト①に自分の疑問ごと通したところ、20問のうち12問が「A:調べればわかる」に仕分けられます。採用サイトと中期経営計画を1時間読み、残った疑問をプロンプト②で仮説型に変換すると、質問は8問に減りました。

当日、「採用サイトでは1年目から顧客担当とありましたが、実際は先輩の同行が中心という理解で合っていますか」という仮説型の質問に、相手の社員は「よく調べていますね。実際は…」と20分近く実情を話してくれたそうです。訪問後はプロンプト⑤で整理し、「若手の裁量は部署差が大きい」という発見をそのまま面接の逆質問に転用。今井さんの実感は「質問の数を減らしたことが一番の準備だった」でした。

やってはいけない3つの使い方

最後に、AI準備の失敗パターンを押さえておきます。

  1. AIの質問リストをそのまま読み上げる: あなたの文脈がない質問は台本と伝わり、相手の熱量が下がります。丸投げで作ったリストは、深掘りされた瞬間に「なぜそれを聞きたいのか」が答えられず破綻します。選ぶ・直す・自分の言葉にする工程は省けません
  2. 仮説の根拠を確認せずに話す: AIが補完した「事実」を口にして出典を聞かれると信頼を失います。仮説の根拠は必ず自分で一次情報を確認
  3. 相手の個人情報・非公開の話をAIに入力する: 面談メモの整理は匿名化してから。録音も無断では行わない

OB・OG訪問は、企業研究の答え合わせと仮説の更新の場です。訪問で得た一次情報は、志望動機づくりに流し込んでこそ価値になります。準備の効率化で浮いた時間は、相手の話を聞く集中力に使ってください。

よくある質問

Q. 質問リストは何問くらい用意すればいいですか?

A. 30分の面談なら、本命の質問5問+予備5問の計10問が目安です。1問への回答と深掘りで3〜5分かかるため、10問すべては聞けない前提で優先順位をつけておきます。質問数より「その人にしか聞けない質問か」の方が満足度を左右します。

Q. AIが作った質問をそのまま聞いてはいけませんか?

A. そのまま読み上げるのはおすすめしません。AIの質問はあなたの文脈を離れると一般論になりやすく、相手には「準備してきた台本」と伝わります。AIの出力は候補と考え、自分が本当に知りたいものだけを選び、自分の言葉に直してから使ってください。

Q. 訪問前に企業研究はどこまで必要ですか?

A. 公式サイトの事業内容・採用ページ・直近のニュース1〜2本まで見ていれば十分です。完璧な企業研究は不要で、「調べたうえでわからなかったこと」が言えれば失礼になりません。逆に何も調べずに「御社の事業内容を教えてください」と聞くのは時間の無駄になります。

Q. OB・OGの発言をAIに入力して整理してもいいですか?

A. 相手の個人名や、面談で聞いた社内の非公開情報をそのまま入力するのは避けてください。「営業職の若手社員から聞いた話」のように匿名化・抽象化すれば、振り返りの整理に使えます。録音は相手の許可なく行わないのが大前提です。

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この記事を書いた人

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