会社説明会のメモは、要約して終わるとあまり役に立ちません。選考で使うには、志望動機、逆質問、企業比較の材料へ変換する必要があります。AIはこの変換が得意です。ただし、聞いていない話を補わせると危険です。この記事では、説明会メモを安全に整理するプロンプトを、要約、志望動機化、逆質問化、比較表化の順で紹介します。
この記事でわかること:
- 説明会メモを整理するAIプロンプト4本
- 志望動機や逆質問に使える形へ変換する手順
- 入力してよい情報と避けるべき情報の線引き
プロンプト早見リスト:説明会メモを選考材料に変える4本
説明会後は、できれば当日中に整理してください。時間が経つほど、どれが事実でどれが自分の感想か分からなくなります。
プロンプト1:メモ整理と要約
あなたは就活の会社説明会メモを整理する編集者です。
目的は、私のメモを要約し、選考準備に使える形へ分類することです。
説明会メモ:
【箇条書きで貼る。個人名、非公開情報、面接URLなどは削除する】
分類してほしい項目:
1. 事業・サービス
2. 仕事内容
3. 求める人物像
4. 社風・働き方
5. 印象に残った言葉
6. 自分が惹かれた点
7. まだ確認したい疑問
制約:
- メモにない事実を補わない
- 事実と私の感想を分ける
- 不明な点は「未確認」と書く
- 最後に200字で要約する
このプロンプトの目的は、情報の置き場所を作ることです。説明会のメモは、事業、社員の話、自分の感想が混ざりがちです。AIに分類させると、志望動機に使える材料と、追加で調べるべき疑問が見えます。
プロンプト2:志望動機の材料化
あなたは新卒採用のES作成を手伝う壁打ち相手です。
以下の説明会メモから、志望動機に使えそうな材料を整理してください。
説明会メモの整理結果:
【プロンプト1の出力を貼る】
私の経験・価値観:
【例: アルバイトで業務手順を改善した経験、相手の困りごとを聞くのが得意】
出力:
1. 企業の特徴として使えそうな点を3つ
2. 私の経験とつながる点を3つ
3. 志望動機に使うなら弱い点、追加確認が必要な点
4. 200字の志望動機たたき台
制約:
- 説明会で聞いていない制度や数字を足さない
- 企業を褒めるだけの文章にしない
- 私の経験にない強みを作らない
志望動機は「説明会で感動しました」だけでは弱いです。企業の特徴と、自分の経験がつながって初めて説得力が出ます。AIには接点の候補を出させ、最終的に使う接点は本人が選びます。
プロンプト3:逆質問づくり
あなたは面接前の逆質問を作る面接対策コーチです。
以下の説明会メモをもとに、面接で使える逆質問を作ってください。
説明会メモ:
【整理済みメモを貼る】
私の関心:
【例: 若手の提案機会、顧客課題の聞き方、入社後の育成】
出力:
- 逆質問を8個
- それぞれの質問意図
- 説明会で聞いた内容とのつながり
- 面接で避けたほうがよい質問があれば理由
制約:
- 調べればすぐ分かる質問だけにしない
- 給与、福利厚生、残業だけに偏らない
- 説明会で聞いた話を「確認済み」として扱い、同じ質問を繰り返さない
逆質問は、説明会メモがあると作りやすくなります。「説明会で若手も改善提案をする機会があると伺いました。実際に入社1年目が提案に関わるまでに、どのような準備が必要ですか」のように、聞いた話を踏まえると自然です。逆質問の作り方は逆質問をAIで作るプロンプトでも詳しく扱っています。
プロンプト4:企業比較表
あなたは就活の企業比較を手伝うアナリストです。
複数社の説明会メモを、志望順位を考えるための比較表にしてください。
入力:
【会社Aの整理済みメモ】
【会社Bの整理済みメモ】
【会社Cの整理済みメモ】
比較軸:
1. 仕事内容
2. 顧客・社会への提供価値
3. 若手の役割
4. 自分の経験との接点
5. 不明点
出力:
- 会社ごとの比較表
- 自分に合いそうな点
- 追加で調べるべき点
制約:
- 優劣を断定しない
- メモにない情報を足さない
- 企業名や特徴を混ぜない
複数社を比べるとき、AIは便利ですが混同も起きます。会社ごとに整理済みメモを作ってから比較し、最後に必ず元メモに戻って確認してください。
プロンプト5:説明会後10分の追記質問
あなたは説明会後の振り返りを手伝うコーチです。
以下の整理済みメモを見て、私が今すぐ追記したほうがよい質問を出してください。
整理済みメモ:
【プロンプト1の出力を貼る】
出力:
1. 忘れないうちに追記すべき事実確認の質問を5つ
2. 自分の感情を整理する質問を5つ
3. 志望動機に使えるか判断する質問を3つ
4. 明日以降に公式サイトで確認すべき項目
制約:
- メモにない事実を足さない
- 「なんとなく良かった」で終わらせない
- 質問は短く、スマホでも答えやすい形にする
説明会直後は、まだ言葉になっていない感想が残っています。「社員の話が良かった」だけでは志望動機に使えませんが、「どの話が、なぜ自分の経験と重なったのか」まで書ければ材料になります。このプロンプトは、要約の前後どちらでも使えます。時間がない日は、まずこの質問に答えるだけでも十分です。
結論:説明会メモは「要約」より「変換」が大事
AI要約は便利ですが、要約だけでは選考に使えません。説明会メモを選考で使うには、次の3つに変換します。
- 志望動機の材料
- 逆質問の材料
- 企業比較の材料
たとえば「若手にも改善提案の機会がある」というメモは、ただ要約するだけなら一文で終わります。しかし志望動機に使うなら、「自分がアルバイトで業務改善に取り組んだ経験」と接続できます。逆質問に使うなら、「入社1年目が提案するために、どんな準備をしている人が多いですか」と展開できます。比較に使うなら、他社の若手裁量と並べて見られます。
企業研究のAI活用は企業研究AIプロンプト集、資料整理ツールとしてのNotebookLM活用はNotebookLM就活活用術でも扱っています。この記事は、説明会直後のメモをどう使うかに絞ります。
入力してよい情報・避ける情報
説明会メモをAIに入れる前に、情報管理を確認してください。
| 入力しやすい情報 | 避ける情報 |
|---|---|
| 公開説明会で話された事業概要 | 非公開と明示された内容 |
| 自分の感想メモ | 社員個人の名前や個人的な発言 |
| 採用ページにも載っている制度 | 面接URL、参加者名、メール署名 |
| 自分が疑問に思った点 | 録音データの全文 |
特に、録音や文字起こしをそのまま貼るのは避けてください。必要な箇所を自分で要約し、個人名や非公開情報を削ったメモにしてから使います。AIは便利ですが、情報管理の責任は本人にあります。