英文ESでAIを使う目的は、立派な英語に見せることではありません。日本語で整理した経験を、設問意図に合う自然な英語で伝えることです。AI翻訳は便利ですが、経験を盛る、直訳調になる、本人が面接で説明できない表現になる、というリスクがあります。この記事では、英文ESを安全に整えるプロンプトを先に紹介します。
この記事でわかること:
- 英文ES翻訳に使えるAIプロンプト4本
- 直訳調を自然な英語に直す考え方
- AI翻訳後に本人が確認すべき事実と表現
プロンプト早見リスト:英文ESは4段階で整える
いきなり「英訳して」と頼むのではなく、設問意図、翻訳、簡潔化、面接説明チェックの順に進めます。個人情報は削り、企業の非公開情報は入れないでください。
プロンプト1:設問意図の確認
あなたは外資系・グローバル企業の英文ESを添削するコーチです。
まず、以下の英語設問が何を聞いているかを日本語で整理してください。
設問:
【英語の設問を貼る】
出力:
1. 設問が聞いていることを日本語で1文
2. 評価されそうな観点を3つ
3. 書くべきではない内容
4. 回答構成のおすすめ
制約:
- まだ回答を作らない
- 設問文にない条件を勝手に足さない
- 日本語で説明する
英文ESで最初に見るべきは英語表現ではなく、設問意図です。「Describe a challenge」と聞かれているのに、強みの自己PRだけを書くとズレます。AIに先に意図を整理させると、翻訳の前に方向を確認できます。
プロンプト2:自然な英語への翻訳
あなたは英文ESの翻訳・添削担当です。
以下の日本語下書きを、設問意図に合う自然な英語にしてください。
英語設問:
【設問】
日本語下書き:
【日本語の回答。個人情報は削る】
条件:
- 字数または語数制限:【例: 250 words以内。なければ不明】
- 志望職種:【例: Sales / Marketing / Engineer】
- 英語レベル:【例: 面接で自分でも説明できる、難しすぎない表現】
出力:
1. 英文回答
2. 日本語での意味確認
3. 直訳を避けるために変えた表現
4. 事実確認が必要な箇所
制約:
- 日本語下書きにない成果や役割を足さない
- 難しすぎる単語で飾らない
- 不明な数字を作らない
このプロンプトでは、「英語レベル」を指定します。難しい英語で整えることより、本人が面接で説明できることが大切です。外資系や英語面接のある選考では、ESの表現をそのまま深掘りされる可能性があります。
プロンプト3:簡潔化と語数調整
あなたは英文ESの語数調整担当です。
以下の英文を、意味を変えずに指定語数以内へ短くしてください。
英文:
【英文回答】
指定語数:
【例: 200 words以内】
必ず残す情報:
- 私の役割:【例: team leader / project member】
- 行動:【例: created a new onboarding checklist】
- 成果:【例: reduced training time from 20 days to 14 days】
- 学び:【例: importance of making processes repeatable】
出力:
1. 調整後の英文
2. 語数
3. 削った内容
4. 意味が変わっていないかの確認
制約:
- 数字や事実を変えない
- 成果を大きく見せない
- 文法より前に意味の正確さを優先する
英文ESでは語数制限が厳しいことがあります。AIは短くするのが得意ですが、何を残すかを指定しないと、成果や学びまで削ることがあります。残す情報を先に入れてください。
プロンプト4:英語面接で説明できるか確認
あなたは英語面接の練習相手です。
以下の英文ESについて、私が自分の英語で説明できるか確認してください。
英文ES:
【提出予定の英文】
進め方:
- 英文の中から、面接で聞かれそうな質問を6つ出す
- 質問は英語で出す
- 各質問のあとに、日本語で「何を確認する質問か」を書く
- 私が答えたら、意味が通じるか、ESと矛盾していないかを日本語でフィードバックする
制約:
- 回答を代筆しない
- 難しすぎる英語にしない
- ESにない事実を前提に質問しない
英文ESは提出前より、提出後の面接まで考える必要があります。AIが作った英文を読めても、自分で説明できなければ危険です。声に出して質問へ答え、言いにくい表現は簡単な英語へ戻しましょう。
結論:英文ESは「自然な英語」より「説明できる英語」
英文ESでは、自然な英語が大切です。しかし、それ以上に大切なのは、本人が説明できる英語であることです。AIは、短時間で読みやすい英文を作れます。一方で、本人の英語力や実際の経験を知りません。だから、AIが出した英文をそのまま提出するのではなく、次の3点を確認します。
- 日本語下書きにない事実が足されていない
- 設問に答えている
- 英語面接で自分が説明できる
ES全般のAI添削はAIでES添削する正しい手順、志望動機の作り方は志望動機はAIと一緒に作る記事も参考になります。AI利用時の個人情報や倫理の線引きは就活でのAI利用の注意点で確認してください。
直訳調と自然な英語の違い
日本語のESをそのまま英語にすると、直訳調になりやすいです。
| 直訳調 | 自然にする考え方 |
|---|---|
| I challenged to improve sales. | challengeは他動詞の使い方に注意し、I worked to improve sales.などにする |
| I made an effort to communicate. | 何をしたかを具体化し、I held weekly check-ins with new members.にする |
| I learned the importance of communication. | 何のためのコミュニケーションかを書く |
| I want to contribute to your company. | どの仕事で、どんな価値を出したいかを書く |
AIに頼むときは、「自然な英語にして」だけでなく、「日本語の意味を変えず、面接で説明しやすい英語にして」と伝えてください。高度な単語を増やすより、主語、動詞、成果が明確な文のほうが伝わります。